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- 検査について
問診
まず医師からの質問に答える「問診」を受けていただきます。問診により、患者様の状態を把握して、糖尿病であるかどうか、糖尿病の可能性が高い場合はどれぐらい病状が進んでいるのか、などの参考にします。
問診の内容は、自覚症状の有無、どのような症状があるか、患者様の体調や今まで病気をしたことがあるか、体重の変化、家族構成と家族に糖尿病の人がいるか、患者様の生活習慣(喫煙、飲酒、他)、などをお伺いします。
糖尿病は、他の病気や生活習慣などに影響される病気なので、糖尿病に直接関係がないような質問をさせていただくこともあります。
今後の診断や治療の参考となるとても大切なものですので、ご協力のほどお願いいたします。
尿糖検査
尿糖検査とは、尿を採取して、尿の中のブドウ糖の量を調べる検査です。
高血糖の状態が続くと、尿に糖が出るようになるので、尿を調べて異常があるかどうかを調べます。
ただ、尿から糖が出ているからといって糖尿病であるとは限りません。
血糖値が高くなくても、尿から糖が出る人もいるからです。
高齢者の方では、血糖値が高くても、尿から糖が出ないことがあります。
つまり、尿から糖がでているからといって糖尿病であるとは確定できず、また尿から糖が出ていないからといって糖尿病ではないと確定できないということなのです。
糖尿病の診断の参考としてさせていただきます。
血糖測定検査
血液を調べることにより、糖尿病であるかどうかを確定診断することができます。
糖尿病の診断のための血液検査は「空腹時血糖値」、「ブドウ糖負荷試験」、「随時血糖値」を調べて、糖尿病であるかどうかを調べます。
これらの検査によって、1つでも血糖値が基準値を上回った場合は、「糖尿病型」とされます。「糖尿病型」とは、検査の結果で高血糖であるという意味で、糖尿病である可能性が高いと判断します。
眼底検査
眼底検査とは、検眼鏡や眼底カメラを使って、瞳孔を通して眼底の状態を見る検査です。
糖尿病の検査では、合併症を起こしていないか調べるのにまず眼底検査をします。合併症は、最初に細かい血管である毛細血管が高血糖によりやられてしまうので、それを見るのは、眼底がよいからです。
糖尿病の合併症はまずは目からきます。目にくる合併症は糖尿病性網膜症といいます。初期の網膜症では、自覚症状が出ないので、たとえ視力などに問題がなくても定期的な眼底検査は行うようにしましょう。
網膜症は血糖コントロールを行うことで進行をくい止めることができますので、とにかく早期発見が大切です。